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ディープウェル止水閉塞工(フランジ閉塞方式)

ディープウェルを本体構造物内に埋殺しとした事例を示します。
この事例は建築工事です。
土留工法はSMW地下連続壁工法が採用され、根入先端は盤ぶくれ現象に対して安全な粘土層(難透水層)に達しています。
したがって、このディープウェルは掘削対象土中のタマリ水および土留壁からの漏水を排水することを目的として設置されました。

土留壁および粘土層の止水性が良好であったため、井戸内からの湧水も無く、閉塞作業は順調に進みました。
湧水処理および減圧処理を目的として設置したディープウェルの場合には、多量の湧水が発生しますので、水中ポンプ排水を併用したり、水中コンクリートを打設したりすることがあります。
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1 井戸管(口径600mm)の切断

井戸管をガス切断により荒切します。
井戸からの湧水を防ぐため、水中ポンプを運転したままで作業します。
キャブタイヤケーブルを焼き切らないよう注意しながらの作業となります。


2 障害物の除去

スラブの鉄筋を切断しています。
鉄筋が障害となって、水中ポンプ、井戸鋼管を引上げることができません。
ディープウェル鋼管の撤去方法を理解していないと、このような事になります。


3 井戸管(φ600mm)の吊養生

揚水設備を撤去した後、クレーンで井戸管を吊養生します。
井戸管切離し時に井戸管が転倒するのを防ぐためです。


4 井戸管切離しと撤去引抜き

荒切り時に切り残しておいた部分を切断し、井戸管をクレーンで引抜きます。
見通しの効かない上下作業ですから万全の安全対策を講じなければなりません。  


5 井戸管の撤去完了

井戸管の撤去が完了したところです。
タマリ水排水用ディープウェルのため井戸内からの湧水はありません。
井戸内からの湧水がある場合は、水中ポンプによる排水を行います。  


6 井戸管頭部の切断仕上げ


閉塞用穴あきフランジの取付位置調整を行います。


7 穴あきフランジの取付け

口径600mm用の穴あきフランジを井戸管に溶接します。
漏水のないよう、入念に仕上げます。


8 ゴムパッキンの取付

フランジ面の汚れを除去した後、ゴムパッキンを取付けます。
異物の挟み込みは漏水の原因となりますので注意が必要です。


9 フランジ(閉塞用鉄板)の取付


フランジ付鉄板を井戸に被せ、ボルトナットで堅固に固定します。
漏水のないよう、入念に仕上げます。


10 止水閉塞工の完了

止水閉塞作業の完了です。
この後、鉄筋を接続し、間詰めコンクリートを打設します。